「テニスの試合に初めて出るけど、何を持っていけばいいの?」
「いつも緊張して、練習どおりのプレーができない…」
正直に言うと、私は大会で大した成績を収めたことはありません。でも、草トーナメントや区民・市民大会にも何度も出てきました。だからこそ、はじめて試合に出る方がどこでつまずきやすいか、何を準備すれば安心して当日を迎えられるかは、経験でよく分かります。
結論から言うと、試合の出来は「準備で8割決まる」と思っています。持ち物とメンタルを前日までに整えておけば、当日は落ち着いてプレーに集中できます。逆に忘れ物をすると、その焦りだけで勝てる試合も落とします。
この記事では、「持ち物リスト」と「緊張との付き合い方」を、勝ち負けより「初めてでも楽しめること」を軸に、ひとつずつ解説していきます。
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その前に|草トー・市民大会ってどんなもの?
「いきなり大会はハードルが高い」と感じるかもしれませんが、安心してください。草トーナメントはテニススクールやクラブが企画する小規模な大会で、参加人数も少なく気軽に申し込めます。多くはレベル別(初級・中級など)に分かれているので、近いレベルの相手と試合ができます。
ちなみにテニスには「グランドシーズン」と呼ばれる、大会が集中する時期があります。だいたい春(4〜6月)と秋(9〜10月)。気候が良く、屋外の都営コートでプレーしてきた人が腕試しをするには絶好の季節です。これから秋の大会を考えている方は、今のうちに準備を整えておきましょう。
【持ち物編①】絶対に忘れてはいけない必須アイテム
まずは「これがないと試合にならない」レベルの必需品から。前日に必ずバッグに入れておきましょう。
- ラケット(予備含め2〜3本):試合中にガットが切れると、予備がなければ負けになることも。最低でも2本は持参を。
- テニスシューズ(コートに合わせて):オムニ・ハード・クレーで靴裏が違います。会場のコート種別を要項で確認。予備があれば雨でも安心。
- ラケットバッグ:荷物が多いので、背負えるタイプや複数本入る大きめが便利。
- ゲームウェア・帽子:規定のあるウェア。屋外は帽子・サングラスも必須級。
- 飲み物(多めに):いつも以上に汗をかきます。夏は保冷ボトルに氷を入れて。
- タオル:汗拭き用。会場で身体を拭く用にもう1枚あると◎。
- グリップテープ・ハサミ:グリップ交換やテープ切りに。ハサミは1本入れっぱなしに。
- 救急セット(テーピング・絆創膏):マメや擦り傷の応急処置に。
👉 :ウェアやシューズ選びは「テニスウェアの選び方」「テニスシューズの選び方」で解説しています。
【持ち物編②】あると差がつく便利アイテム
必須ではないけれど、持っていくと当日の快適さがぐっと上がるアイテムです。私が実際に「あってよかった」と感じたものを中心に。
- 着替え・予備の靴下:連戦だとウェアが汗でびしょびしょに。靴下は乾きにくいので予備が効きます。
- 折りたたみチェア・レジャーシート:草トー会場は座る場所がないことも。待ち時間の体力温存に。
- 補食(おにぎり・ゼリー飲料・カロリーメイトなど):午前から午後まで続くとエネルギー切れに。緊張で食欲が落ちてもゼリーなら摂りやすいです。
- アミノ酸・BCAAサプリ:試合間のコンディショニングや、翌日に疲れを残さないために。
- サポーター:肘・手首・膝・腰など、不安な箇所に。違和感を感じたら早めの対処を。
- サングラス:屋外は太陽とボールが重なって見えにくいことが。動いてもずれないスポーツ用を。
- 練習球(ボール):試合前にラケッティングやペアと軽く打ち、ボールに目を慣らせます。
- つりどめ・消炎スプレー:足がつったとき用の漢方や、筋肉の違和感に。年齢を重ねるほど安心材料になります。
私が「これは買ってよかった」と感じた、リカバリー系のアイテムを紹介します。
👉 :サポーターは「テニス用サポーターのおすすめ」もどうぞ。
【持ち物編③】季節・天候別の追加装備
大会は屋外開催が多いので、季節と天気に合わせた追加の備えが効いてきます。
夏の大会☀️
とにかく暑さ・熱中症対策。保冷ボトル、塩分タブレット、冷却タオル・冷却スプレー、日焼け止め、日傘(休憩時)など。塩分・水分はこまめに。
👉 :詳しくは「夏のテニス暑さ・熱中症対策」「テニスの日焼け対策」へ。
秋・冬の寒い日🧤
手袋、ネックウォーマー、レッグウォーマー、カイロ、待ち時間用のベンチコートなど。プレーと待機で装備を分けるのがコツ。
👉 :「寒い日のテニス対策」で重ね着や小物を詳しく解説しています。
雨の日☔
ゴミ袋(濡れた物入れ)、予備シューズ、着替え・下着。オムニコートは小雨でも開催されることがあるので、念のため備えを。
前日にやっておきたい準備
当日バタバタしないために、前日のうちにここまで済ませておくと安心です。
- ラケットの点検:ガットが傷んでいないか、テンションが落ちていないか。グリップテープのすり切れも確認。
- 持ち物チェックリストで確認:忘れ物の多くは「焦り」が原因。リスト化して一つずつチェックすれば防げます。
- 会場・コート種別・集合時間の確認:要項を読み直し、シューズの種類や受付時刻を把握。
- 早めの就寝:寝不足はパフォーマンスにも緊張にも響きます。
忘れ物をなくすだけで、当日の心の余裕がまるで変わります。私は毎回、前夜にバッグを玄関に置いて「指差し確認」しています。
当日の流れをイメージしておく
初めてだと「いつ何をするのか」が分からず、それだけで緊張します。ざっくりでいいので流れを頭に入れておきましょう。
- 早めに到着:受付を済ませ、トイレや動線を把握。余裕が緊張を減らします。
- ウォーミングアップ:ストレッチや軽い運動で体を温める。会場によっては試合前にコートで少し打てます。
- セルフジャッジ:草トーの多くは審判なしの自己申告制。判定やカウントのコールに慣れておくと安心。
- 試合後:相手への挨拶、コート整備(ブラシかけ)など。負けても他の試合を見ると勉強になります。
【メンタル編①】まず大前提|緊張するのは当たり前
ここからは緊張との付き合い方です。最初に一番大事なことを。試合で緊張するのは、ごく自然なことです。
緊張は、いざという場面で力を出すために体が起こす生理現象。プロでも緊張します。「緊張してはいけない」と思うほど、かえって固くなるものです。だからまずは「緊張して当たり前。むしろ適度な緊張は力を引き出してくれる」と受け入れてしまいましょう。これだけで、ずいぶん楽になります。
【メンタル編②】緊張をほぐす具体的な方法
受け入れたうえで、緊張を和らげる実践的なコツを紹介します。どれも初心者でもすぐ試せます。
① ルーティンを作る
プロ選手がサーブ前にボールを何回かつくように、毎回決まった動作を持つと心が落ち着きます。ガットを軽く整える、シューズの紐を結び直す、など何でもOK。「いつもの動作」が安心感を生みます。
② 呼吸を整える
緊張すると呼吸が浅くなります。深呼吸を数回、息を長めに吐くと心拍が落ち着きます。ポイント間のちょっとした時間に意識してみてください。
③ ポジティブなセルフトーク
「失敗したらどうしよう」と考えるほど緊張は増します。代わりに「いつも通りでいい」「1ポイントずつ」「楽しもう」と自分に声をかけましょう。前向きな言葉が、頭をネガティブな考えで埋め尽くされるのを防ぎます。
④「やること」に意識を集中する
緊張しているとき、頭の中は「相手強いな」「ミスしたら…」でいっぱいです。そこで、自分のやることを1つ決めて、それだけに集中します。「ファーストサーブは無理に強く打たない」「迷ったら相手のバック側へ」など。やることが決まっていると迷いが消え、緊張も自然と引いていきます。
【メンタル編③】試合中の心の保ち方
1ポイントにこだわりすぎない
テニスは1ポイント失っても、後からいくらでも挽回できる競技です。「このポイントを落としたら終わり」と力むほどミスが増えます。「1点くらい大丈夫」と気持ちを軽くすると、逆に思い切ったプレーができます。
相手も同じように緊張している
競った場面では「苦しいのは自分だけ」と感じがちですが、相手も同じように緊張し、苦しんでいます。相手の表情や呼吸を観察すると、それに気づいて冷静さを取り戻せます。自分を客観視するきっかけにもなります。
ミスした後は「視点」を切り替える
ダブルフォルトなどの後に「次は絶対入れなきゃ」と思うと、かえって固くなります。意識をボールから別のことへ少しずらす——足を動かす、深呼吸する、次の配球を考える——だけで、体の動きを邪魔する力みが抜けていきます。
緊張に強くなる練習法
当日のテクニックに加えて、普段の練習に「試合の緊張感」を取り入れると、本番でも落ち着けるようになります。
- 練習試合で「0-30から始める」など、不利な状況を作って戦う
- ポイント練習に点差や制限を設けて、プレッシャーをかける
- 練習後に「今日できたこと」を振り返り、小さな成功を自信に変える
結局、緊張を和らげる一番の土台は「練習してきた」という自信です。不安な部分を練習で埋めておくことが、最高のメンタル対策になります。
👉 :本番前の練習量を増やしたい方は「テニススクールの選び方」「東京で壁打ちできる場所」も参考にどうぞ。
【まとめ】肩の力を抜いて、試合を楽しもう
最後に、試合準備のポイントをおさらいします。
- 持ち物:必須アイテム+便利アイテム+季節装備を、前日にチェックリストで確認。
- 前日・当日:ラケット点検と早寝。当日は早めに着いてアップ。流れを把握。
- メンタル:緊張は当たり前。ルーティン・呼吸・セルフトーク・「やること」に集中。
- 試合中:1ポイントにこだわらない。相手も同じ。ミス後は視点を切り替える。
冒頭でも書いたとおり、私は大した成績の持ち主ではありません。それでも、ずっと試合に出続けてこられたのは、「勝つこと」より「テニスを楽しむこと」を大事にしてきたからだと思います。初めての試合は、結果より「出てみたこと」自体が大きな一歩。準備を整えて、肩の力を抜いて楽しんできてください。応援しています!
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