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テニスガットの選び方完全ガイド|素材・太さ・テンションの決め方【2026年】

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「ガットなんてどれも同じ」と思っていませんか。実は、同じラケットでもガットを変えるだけで、ボールの飛び・回転量・腕への負担が大きく変わります。

管理人もテニスを始めたばかりの頃は、ショップにおすすめされるまま張っていました。しかし、自分に合うガットを見つけてからは、ストロークの安定感が見違えるほど変わった経験があります。

このページでは、テニス歴20年の管理人が、ガット選びの基本となる「素材・構造・太さ・テンション」の4つのポイントを、初心者の方にもわかりやすく解説します。


この記事でわかること

  • ガットの素材(ナイロン・ポリエステル・ナチュラル)ごとの特徴
  • モノフィラメントとマルチフィラメントの構造の違い
  • 太さ(ゲージ)とテンションの決め方
  • レベル・プレースタイル別のおすすめガット
  • 初心者がまず選ぶべき具体的な1張りとテンション
  • 張り替え時期の目安とガット選びに迷わないコツ

ガットでプレーはどう変わる?ラケットと同じくらい重要な存在

ガット(ストリング)は、ラケットの中で唯一ボールに直接触れる部分です。どれだけ高性能なラケットを使っていても、ガットが合っていなければ性能を十分に引き出せません。

ガットを変えると、主に次の3つが変わります。

  • ボールの飛び:反発力の高いガットほど、少ない力でボールが飛びます
  • 回転量(スピン):ガットの素材や太さによって、スピンのかかりやすさが変わります
  • 腕への負担:柔らかいガットは衝撃を吸収し、肘や手首への負担を軽減します

「フレーム50%+ストリング50%=ラケット100%」というメーカーの言葉があるほど、ガットはプレーを左右する存在です。ラケット選びと同じくらい、こだわる価値があります。


ガット選びの基本①:まずは「素材」を決める

ガットの素材は、大きく分けて「ナイロン」「ポリエステル」「ナチュラル」の3種類です。素材によって特徴がはっきり分かれるため、最初に決めるべきポイントといえます。

素材打球感耐久性価格向いている人
ナイロン柔らかいふつう安い(1,000円台〜)初心者〜中級者
ポリエステル硬い高いふつう(2,000円前後)中級者〜上級者
ナチュラル最も柔らかい低い高い(5,000円前後〜)打球感重視の全レベル

ナイロン:迷ったらコレ。初心者に最適な定番素材

ナイロンは、最も広く使われている定番素材です。柔らかい打球感でボールを打った感覚がつかみやすく、インパクト時の衝撃が小さいため腕への負担も抑えられます。種類が豊富で価格も手頃なので、初心者の最初の1張りに最適です。

弱点は湿気に弱い点で、雨に濡れると性能が落ちやすくなります。また、強いスピンをかけるプレーヤーが使うと切れやすい傾向があります。

🔽ナイロンの定番といえばゴーセンの「ミクロスーパー16」。発売から長年愛され続けるロングセラーで、価格・性能・耐久性のバランスに優れた、最初の1張りにおすすめのガットです。

ゴーセン ミクロスーパー16(ナイロン/1.30mm)

ゴーセン ミクロスーパー16(ナイロン/1.30mm)

ポリエステル:スピン重視の中・上級者向け

ポリエステルは、硬く丈夫な素材です。伸縮が少なくパワーロスを抑えられるため、自分からしっかり振り切れるプレーヤーが使うと、威力のあるスピンボールを打てます。プロの使用率が最も高く、切れにくい点も強みのひとつ。

ただし打球感が硬く、インパクトの衝撃が大きいため、スイングスピードが遅い人や肘・手首に不安がある人には不向きです。緩みやすい性質もあり、テンション維持の面では張り替えをこまめに行う必要があります。

🔽ポリエステルの中でも柔らかめの打球感で人気なのが、ヨネックスの「ポリツアープロ」。ポリ入門の1張りとして人気のモデルです。

ヨネックス ポリツアープロ125(ポリエステル/1.25mm)

ヨネックス ポリツアープロ125(ポリエステル/1.25mm)

ナチュラル:最高の打球感を求める人へ

ナチュラルは、牛の腸を原料とした天然素材のガットです。「一度張ると他のガットに戻れない」といわれるほど打球感が心地よく、反発力が高いため少ない力でもボールがよく飛びます。衝撃吸収性にも優れ、肘への負担を抑えたい人やシニアにも適しています。

弱点は価格の高さと湿気への弱さです。雨の日のプレーには向かず、こまめな張り替えを前提に使う素材といえます。

🔽ナチュラルを試してみたい方には、バボラの「タッチトニック」がおすすめ。ナチュラルの中では手頃な価格で、天然素材ならではの打球感を体感できます。

バボラ タッチトニック(ナチュラル)

バボラ タッチトニック(ナチュラル)

ハイブリッドという上級者向けの選択肢

縦糸と横糸で異なる素材を組み合わせる「ハイブリッド」という張り方もあります。例えば縦にポリエステル・横にナチュラルを張ると、スピン性能と柔らかさを両立できます。トッププロにも愛用者が多い方法ですが、素材の特性を理解していないと狙いどおりの仕上がりにならないため、ガット選びに慣れてから挑戦するのがよいでしょう。


ガット選びの基本②:構造の違いを知る

ナイロンガットには、大きく2つの構造があります。

モノフィラメントは、1本の太い芯糸を中心にした構造です。打球感は硬めで反発力が高く、球離れが早いのが特徴。耐久性に優れ、パワーのあるボールを打ちやすいタイプです。

マルチフィラメントは、細い繊維を数百〜数千本束ねた構造です。柔らかい打球感でボールをホールドする感覚があり、振動吸収性が高いため肘への負担を抑えられます。コントロール重視のプレーヤーやタッチプレーを大切にする人に向いています。

🔽マルチフィラメントの最高峰と呼ばれるのが、テクニファイバーの「X-ONE BIPHASE」。ナチュラルに近い柔らかさと反発力を備え、コントロール重視の方や腕への負担が気になる方に長年支持されています。

テクニファイバー X-ONE BIPHASE(ナイロンマルチ/1.24mm)

テクニファイバー X-ONE BIPHASE(ナイロンマルチ/1.24mm)


ガット選びの基本③:太さ(ゲージ)を決める

ガットの太さは「ゲージ」と呼ばれ、1.25mmが標準的な基準です。細め(1.25mm以下)と太め(1.30mm前後)で性能がはっきり分かれます。

太さメリットデメリット
細め(1.25mm以下)スピンがかかりやすい・反発力が高い・打球感が柔らかい切れやすい
太め(1.30mm前後)切れにくい・打球が安定する反発力がやや落ちる

細いガットはボールへの食いつきがよく、スピンやスライスなど回転系のショットを多用する人に向いています。一方、太いガットは耐久性が高く、ガットがよく切れる人や安定感を重視する人におすすめです。

迷ったら、まずは標準の1.25mm(ナイロンなら1.30mm)から始めて、切れる頻度や打球感を見ながら調整するのが失敗しない方法です。


ガット選びの基本④:テンション(張りの強さ)を決める

テンションとは、ガットを張るときの引っ張りの強さで、ポンド(lb)という単位で表します。一般的には45〜60ポンドの範囲で張る人が多く、初心者はまず50ポンド前後を目安にするとよいでしょう。

テンションボールの飛び打球感腕への負担
低い(緩い)よく飛ぶ柔らかい小さい
高い(硬い)飛びを抑えられる硬い大きい

テンションを低くするとガットがたわんで反発力が増し、少ない力でもボールが飛びます。高くすると飛びが抑えられ、強く振ってもコントロールしやすくなりますが、腕への負担は増します。

ラケットには推奨テンションの範囲が記載されているので、その中間値から始めて、打ちながら好みに合わせて調整してください。なお、ポリエステルはナイロンより硬く感じやすいため、ナイロンの設定より3〜5ポンド低めに張るのが一般的です。


レベル・プレースタイル別!ガット選び早見表

ここまでの内容を、タイプ別にまとめました。

タイプおすすめの組み合わせ
初心者・最初の1張りナイロン×1.30mm×50ポンド前後
スピンで攻めたい中・上級者ポリエステル×1.25mm以下×やや低め
ガットがすぐ切れる人ポリエステルまたは太め1.30mm以上
コントロール・タッチ重視ナイロンマルチまたはナチュラル
肘・手首に不安がある人ナチュラルまたはナイロンマルチ×低めテンション

結局、初心者はどれを使えばいい?迷ったらこの組み合わせ

「理屈はわかったけれど、具体的にどれを買えばいいの?」という初心者の方のために、結論をお伝えします。

ナイロン(モノフィラメント)×太さ1.30mm×テンション50ポンド。まずはこの組み合わせで張ってみてください。

おすすめする理由は3つあります。

① 失敗しにくい

柔らかい打球感でボールを打った感覚がつかみやすく、腕への負担も小さいため、フォームづくりの時期に最適です。多少飛びすぎても、上達とともにスイングで調整できるようになります。

② 基準になる

最も標準的なセッティングなので、ここから「もう少し飛ばしたい→テンションを下げる」「スピンをかけたい→細いゲージやポリを試す」と、自分の好みを探る出発点になります。

③ 安い

1張り1,000円台からと手頃なため、2〜3か月ごとの張り替えも負担になりません。ガットは消耗品なので、続けやすい価格も大切な条件です。

具体的な銘柄なら、前述したゴーセンの「ミクロスーパー16」が間違いのない1本です。部活生からベテランまで幅広く使われてきた大定番で、ショップの張り上げサービスでも必ずといっていいほど取り扱われています。

ゴーセン ミクロスーパー16(ナイロン/1.30mm)

ゴーセン ミクロスーパー16(ナイロン/1.30mm)

もう少し柔らかさやコントロール性がほしくなったら、マルチフィラメントの「X-ONE BIPHASE」へステップアップ。スピン系の強いショットを打ちたくなったら、ナイロンが2週間程度で切れるようになった頃を目安に「ポリツアープロ」などのポリエステルを試す、という流れが王道です。

ショップで張り替えを頼むときは、「ナイロンの定番を50ポンドでお願いします」と伝えれば大丈夫。そこから自分の感覚に合わせて少しずつ調整していきましょう。


ガット選びに迷わないための3つのコツ

種類が多すぎて選べない…という方のために、管理人が実践しているコツを3つ紹介します。

① 優先順位は「打球感」から

飛びやスピンは技術や練習である程度カバーできますが、打球感だけはガットを変えない限り変わりません。まず「打っていて気持ちいいか」を基準に選ぶと、長く付き合えるガットに出会えます。

② 気に入った素材はコロコロ変えない

ナイロンとポリエステルを行ったり来たりすると、感覚の基準が定まらず迷子になりがちです。素材を1つに決めて、その中で太さやテンションを微調整するほうが、自分に合うセッティングを早く見つけられます。

③ ラケットと同じブランドから試す

メーカーはラケットの開発時に自社ガットを張ってテストしています。相性面で大きな失敗をしにくいため、最初の候補としておすすめです。


ガットの張り替え時期は?切れていなくても交換が必要

ガットは張り上げた瞬間から、プレーの有無にかかわらず劣化が進む消耗品です。切れていなくても、定期的な張り替えをおすすめします。

  • 週1〜2回プレーする人:2〜3か月に1回が目安
  • 週3回以上プレーする人:1〜2か月に1回
  • プレー頻度が少ない人:メーカーは最長でも3か月に1回の張り替えを推奨しています

緩んだガットを使い続けると、ボールが飛ばなくなるだけでなく、手に伝わる衝撃が強くなり肘を痛める原因にもなります。「打球感が変わった」「回転がかかりにくくなった」と感じたら、張り替えのサインです。


よくある質問(FAQ)

Q:ガットとストリングは何が違うのですか?

同じものです。日本では「ガット」という呼び方が広く使われていますが、もともとガット(gut)は天然素材(腸)を指す言葉で、正式には「ストリング」と呼びます。

Q:張り替えはどこに頼めばいいですか?

スポーツ用品店やテニスショップに依頼するのが一般的です。ガット代に加えて張り工賃(店舗により1,000〜3,000円程度)がかかります。ガット持ち込みに対応している店舗もあります。

Q:初心者ですが、ポリエステルを張ってもいいですか?

おすすめしません。ポリエステルは衝撃が大きく、スイングスピードが遅いうちに使うと肘や手首を痛めるリスクがあります。まずはナイロンから始めて、ナイロンが2週間程度で切れるようになってきたら移行を検討しましょう。

Q:雨の日にプレーしたら、ガットはどうなりますか?

ナイロンとナチュラルは水分に弱く、濡れると伸びて性能が落ちます。雨天時のプレーが多い方は、水分の影響を受けにくいポリエステルが安心です。プレー後はラケットバッグに入れる前に、しっかり水気を拭き取りましょう。

Q:ガットの色で性能は変わりますか?

基本的な性能は同じモデルなら色による差はほとんどありません。ただし、塗料の影響でわずかに打球感が変わるという声もあります。好みの色でモチベーションを上げるのも、立派な選び方の1つです。


まとめ:4つのポイントを押さえれば、ガット選びは難しくない

テニスガットの選び方をまとめます。

  • 素材:初心者はナイロン、スピン重視の中・上級者はポリエステル、打球感重視ならナチュラル
  • 構造:パワー重視はモノフィラメント、コントロール・肘へのやさしさ重視はマルチフィラメント
  • 太さ:標準は1.25mm。スピン重視なら細め、耐久性重視なら太め
  • テンション:45〜60ポンドが一般的。初心者は50ポンド前後からスタート
  • 張り替え:切れていなくても2〜3か月に1回が目安

完璧なガットを一発で見つける必要はありません。基準となる1張りを決めて少しずつ調整していけば、必ず自分に合うセッティングに近づきます。まずは定番モデルから試してみてください。


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