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久しぶりに長時間打った翌日、手のひらに 水ぶくれ——テニスをしていれば誰もが一度は経験します。マメは上手い下手と関係なくできます。プロでも試合中に皮がむけることがあるほどです。
この記事では、できてしまったマメの正しい処置と、そもそも作らないための予防を分けて解説します。潰していいのかどうか、迷ったときの判断基準もまとめました。
- 小さい水ぶくれは潰さない。皮が天然の絆創膏になります
- 大きくて邪魔なら液だけ抜く。ふやけた皮は絶対にはがさない
- 原因の大半はグリップが手の中で動く摩擦。握りすぎと汗も引き金です
- 予防の要はグリップテープの交換とグリップサイズを合わせること
なぜテニスでマメができるのか
マメの正体は、皮膚がこすれて表面と内側の層がはがれ、その隙間に体液がたまったものです。テニスの場合、原因はほぼひとつに集約されます。
ラケットのグリップが手のひらの中で動いているからです。しっかり握れているつもりでも、スイングのたびにわずかにずれ、その摩擦が皮膚を削ります。
- 指の付け根:手のひら側。もっとも多い場所です
- 親指・人さし指の内側:グリップを挟む部分
- 小指側の手首寄り(ヒール):ラケットを支える盛り上がった部分
どこにできるかで原因が推測できます。指の付け根なら握りすぎ、ヒールならグリップが細すぎる可能性があります。
拍車をかけるのが汗です。湿った皮膚はふやけて弱くなり、乾いた状態よりはるかにめくれやすくなります。夏場や、握力が落ちてくる練習の後半にマメができやすいのはこのためです。
できてしまったマメの対処法
まず判断すべきは「潰すか、潰さないか」です。結論から言うと、基本は潰しません。
小さい水ぶくれ:そのままにする
痛みが強くなく、プレーの邪魔にならない程度なら触らないのが正解です。水ぶくれの皮は、下で新しい皮膚が育つまでの天然の絆創膏です。中の液体は自然に吸収されます。
大きくて痛む:液だけ抜く
歩いたりラケットを握ったりするたびに痛む場合は、液を抜くと楽になります。その際に守るべき点がひとつだけあります。
⚠️ 液を抜いても、ふやけた皮は絶対にはがさないでください。皮を残しておくことで下の組織が守られ、治りが早くなります。皮をむくと傷口がむき出しになり、痛みも治りにくさも一気に悪化します。
すでに皮がむけてしまったら
湿潤(モイスト)タイプの絆創膏で覆うと、乾かすより早く治ります。ハイドロコロイド素材の絆創膏は薬局で手に入り、貼ったままプレーもしやすいのでテニスとの相性がよいアイテムです。
🏥 赤み・腫れ・熱っぽさ・膿がある場合は自己処置をやめて皮膚科へ。感染しているおそれがあります。糖尿病などで傷が治りにくい持病がある方も、自分で液を抜くのは避けてください。
今すぐ打ちたいときの応急処置
「痛いけど今日は打ちたい」という場面もあります。その場合は患部の摩擦をなくすことが最優先です。
マメを作らない5つの予防策
処置よりも大事なのが予防です。原因は摩擦なので、摩擦を減らす方向にすべての対策が向きます。
① グリップテープをこまめに替える
もっとも効果が大きい対策です。すり減って滑るようになったグリップは、手の中でラケットが動く最大の原因です。1本100円台から買えるので、ケチらず交換してください。
汗をかきやすい人はウェットタイプ、手が湿りにくい人や粉っぽい感触が好みならドライタイプが向きます。選び方と巻き方はテニスのグリップテープ交換タイミング・巻き方で解説しています。
② グリップサイズを合わせる
見落とされがちですが重要です。細すぎるグリップは握り込む力が必要になり、摩擦が増えます。とくに小指側(ヒール)にマメができやすい人は、グリップが細い可能性があります。
グリップテープを重ね巻きすれば少し太くできます。ラケット自体のサイズ選びはラケットの重さ・サイズの選び方もあわせてご覧ください。
③ 握りすぎない
初心者に非常に多い原因です。常に力いっぱい握っている必要はありません。インパクトの瞬間だけ締めて、それ以外は緩めておく——これができるとマメが激減します。疲れにくくもなります。
④ 汗を管理する
ふやけた皮膚は簡単にめくれます。こまめに手を拭く、タオルを近くに置く、汗が多い日はグリップテープを試合中に巻き替えるといった対策が有効です。
夏場は特に効果が大きいので、暑さ対策グッズとあわせて用意しておくとよいでしょう。
⑤ できやすい場所に先回りしてテープを貼る
毎回同じ場所にできるなら、打つ前から保護してしまうのがいちばん確実です。違和感を覚えた段階でワセリンを薄く塗って摩擦を減らす方法もあります。
足のマメは原因が別
手ではなく足にマメができる場合、原因はシューズのサイズと湿気です。大きすぎる靴は中で足が動き、小さすぎる靴は一点に圧がかかります。
また、へたったシューズは足を支えられず靴の中で足が動くため、マメの原因になります。テニスシューズの寿命は何年?もあわせて確認してみてください。
よくある質問
Q. マメは潰したほうが早く治りますか?
いいえ。潰さないほうが早く、安全に治ります。皮が下の組織を守っているためです。痛みが強い場合のみ液を抜き、皮は残してください。
Q. マメができるのは握り方が下手だからですか?
関係ありません。プロ選手でも試合中に皮がむけることがあります。普段より長く打った・久しぶりに打った・新しいグリップに替えたといった変化があれば、上級者でもできます。
Q. マメがつぶれた状態でプレーしてもいいですか?
絆創膏やテーピングで完全に覆えるなら可能です。ただし患部が擦れ続けると治りが遅れます。赤みや腫れがあるときは休んでください。
Q. マメの跡が硬くなってきました。放置していい?
繰り返し摩擦を受けた場所は角質が厚くなります。基本的には皮膚が適応した結果ですが、硬い部分の下に新しいマメができると痛みが強くなります。厚くなりすぎたと感じたら、グリップの太さや握り方を見直すサインです。
まとめ
テニスのマメはグリップと手のひらの摩擦が原因で、上手い下手とは関係なくできます。できてしまったら潰さない・皮をはがさないが基本で、痛むときだけ液を抜き、むけてしまったら湿潤タイプの絆創膏で保護します。
そして最も効くのは予防です。グリップテープをこまめに替える、グリップサイズを合わせる、握りすぎない、汗を拭く。この4つを意識するだけで、マメの頻度は大きく減ります。
※本記事は一般的な情報をまとめたものです。赤み・腫れ・膿などの症状がある場合や、傷が治りにくい持病がある場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。
